再読・俗物図鑑

 

俗物図鑑 (新潮文庫)

俗物図鑑 (新潮文庫)

 

 発売日からすると、高校生の時に読んだらしい。筒井は中学3年の冬休みにがっつりはまった記憶がある。お年玉を使い、本屋の文庫コーナーで、並んでいる限りの筒井の本をまとめて買った。新潮文庫の、あの赤というか臙脂というかの、背表紙が目に浮かぶ。

ベッドの枕元に出版順に本を積み上げ、上から一冊ずつ手にとって読んだ。文庫本を全部読んだら、次はお小遣いの続く限りハードカバーを買った。

とにかく何を読んでもおもしろい作家で、断筆あたりまでずっと新刊はすぐに買っていたな。

なんとなく久しぶりに読み始めたらやはりむちゃくちゃおもしろい。図書館で借りてきたのはこれだけど。

 

筒井康隆全集〈12〉俗物図鑑

筒井康隆全集〈12〉俗物図鑑

 

 そうか、この全集でさえもう30年前の発行なのか。

中高生の時に読んでおもしろかったけれど、年をとって読むとこれまたちがうおもしろさがある。他の作品も読み返してみよう。次はとりあえずこれかな。

 

大いなる助走 (文春文庫 (181‐3))

大いなる助走 (文春文庫 (181‐3))

 

 わ、文庫も単行本と同じ装丁だったのか。おっとこれはkindle版ではないか。いくらなのかな。378円でござった。kindleにいれていつでもどこでも読める、というのもいいなあ。私の場合、職場と家の往復、しかも車で通勤だからあまり恩恵はないけど。