読了・獅子の城塞

 

獅子の城塞

獅子の城塞

 

 そうか土日で読んでしまったのか。

この作者でこの題材だから面白くないわけがない。

お前はいい仕事をしたよ。

 これで決まり。

渡欧して築城術を学びながら戦乱に翻弄される後半生も面白かったけれど、やはり渡欧するまでの旅日記が白眉でござった。

読みながら、「石工」という言葉から

 

肥後の石工 (岩波少年文庫)

肥後の石工 (岩波少年文庫)

 

 この本を連想してしまった。小学生の時からずっと気になっていて、一度読んでみたいと思いながら、未だに果たせずにいるんだな、これが。表紙のイラストからすると、眼鏡橋を作った職人たちの話なのか?

読了・楽園のカンヴァス

 

楽園のカンヴァス

楽園のカンヴァス

 

 金曜の夜に読了。

さすが作者の専門領域だけあって、全くの門外漢でも美術史に興味がムラムラと湧いてくる書きっぷり。お話は・・・エンタメとしては十分満足のいくものでありました。語り手の視点があちゃこちゃいくのがちょっと気になったけど。

読了・桜ほうさら

 

桜ほうさら

桜ほうさら

 

 最近の宮部は少しお説教臭くなってきたかな、語り手がちょっと語り過ぎかな、などと思いながら読んできて、結末でぶっ飛んだ。さすが宮部だ。きっちり伏線を回収して、納得のオチであった。

でも・・・やっぱり途中のエピソードは回りくどいところがあると思うんだよなあ。誘拐事件とか。

読了・いちばん長い夜に

 

いちばん長い夜に

いちばん長い夜に

 

 芭子が神宮球場のすぐそばのベンチで、声もなくはらはらと泣き続きる場面で私も泣いた。その喪失感に胸をつかれ、読み続けることができずに本をおくほどに。

てなわけで大満足の一作。乃南アサのうまさに膝を打つ。

ずっとゲームモードが続いていて、「ボーダーランズ2」ばっかり日に夜をついでプレイし続けていた。オーバーパワーのレベル2が自分の限界らしいと気づいて、すっかりゲームをやる気が失せた途端に読書モードとなった。

半年ほどゲームモードだったので、おもしろい未読の本がたくさん溜まったみたい。しばらく楽しめそうだ。

読了・教場

 

教場

教場

 

 読み終わりました。しかししっかり読めた気がしない。「ふーん」程度の読後感なので。「このミス」でも「本屋大賞」でもずいぶん高得点だったから、けっこう期待が高かったのが敗因か。

読み落としたところがたくさんあるような気がして残念だ。風間の風貌が浮かび上がってこないんだよなあ。

雑記

先週末からずっと雨だ。時々ものすごい雨量になる。

6月の北海道にしては珍しい天候と言える。もっと爽やかなはずなんだけど、6月の北海道は。

雨が多くてもあまり湿気が高くないのが救いだけれど。

 

もうすぐ夏が来る。夕食、ネット、読書、寝酒、の毎日。なかなかウォーキングが再開できない。すっかり自堕落になってしまっている。反省。

読書中・教場

 

教場

教場

 

 次に読み始めたのがこちら。やたらと評判が高い連作集である。第2話まで読んだ。

 

傍聞き (双葉文庫)

傍聞き (双葉文庫)

 

 この作者の作品を読むのは2作目で、1冊めが「傍聞き」であった。ちょっと作りすぎじゃない?という印象が残ったけれど、最近のミステリってこんな感じなのかな。

「教場」も2話目がやはり技巧的過ぎる気がした。ま、私はあまりミステリのいい読者じゃないけど。