読了:64
見事、としか言い様がない。
後半300ページの展開はすごいの一言。特に広報官として腹を括った三上の言動のかっこよさはしびれた。
ラストは全ての伏線を拾い上げて納得の終幕。読者にあれこれ想像を巡らせる余地も残して、良い小説を読んだ充実感がくっきりと浮かび上がる。
ああ、幸せだった。さすが昨年度のベスト1。
警察のキャリアって本当にこんなに嫌なやつばかりなのかな、と途中まで思っていたのだけれど、その辺りもしっかりフォローがあって舌を巻く。
こりゃ、明日図書館にでかけてこの作者の他の作品を根こそぎ借りてこなければ。む?明日から図書館も正月休みか・・・。