Windows3.1前後のことなど

年をとってくると昔のことをずいぶん思い出す。

カレンダー通りのお休みなので、今日は3連休の中日だった。買い物にいく必要もなく、ミートソースを午前中から仕込んだほかはこれといってすることがなく、ずーーーっとゲームをしたりネットの中をさまよったりしていた。なんか、こんなふうにお休みを過ごすのってすごくもったいないような気がして、久しぶりにプログラミングを始めようかと考えた。

でもなあ、一度プログラミングを始めると、すごく集中力を使うから疲れるんだよな。その割に作品として成果を得られる可能性があまり高くないし。

で、グダグダしながら、自分の「趣味のプログラミング史」をぼんやり思い出していた。

初めて買った「言語処理環境」は「Trubo C++」だった。たしか当時2万円だったはず。

 

画像はTURBO C++ 2nd Edition : PC-98 開発環境・コンパイラから。

私が持っていたのは3.5インチ版だったな。使えるかどうかもわからないものによく2万円も出したと思うけど、けっこう覚悟と意気込みがあって買ったと記憶する。もう20年以上前だから、当時は気軽な通販なんて全然なかったけれど、こんなソフトを店頭で売っている店が田舎でもちゃんと存在していた。それなりに需要があったんだろうなあ。

PC-9801のDOS版ソフトである。

 

こんな感じの実行画面だった。これでもエディタ、コンパイラ、デバッガを備えた立派な環境でござった。それにしてもこの画像、なぜ i とか j とかをグローバル宣言してるんだろ。とんでもないbugが潜みこみそうな感じがするけど・・・。

これを使ってちょこちょこソフトを組み始めて、プログラミングの面白さに目覚めた。寝食を忘れる、という言葉を現実に知ったという感じ。仕事がすごくおろそかになったことが思い出される。

ただ当時も今も、完全な素人のヘタの横好きプログラミングだったから、まともな作品は皆無だった。地元の草の根BBS用のツールを書いたりしてた。5,6人の人が使ってくれたかも。

今のようにgoogle様に聞けばたいていの答えがみつかる、という世の中ではなかったので、プログラミングの勉強は主に(高価な)書籍を買ってするしかなかった。でも本だけではどーしてもわからないことがある時は、経験豊富な人に聞きたくなる。当時はパソコン通信しか、質問する場がなかった。で、PC-VANに入会した。Niftyの方がずっとメジャーなホストだったのだけれど、Nifty入会のためにはクレジットカードが必要で、そのころ私はまだ1枚もカードを持っていなかったから仕方なくPC-VANにした。結局、PC-VANは1年くらいで退会して、クレジットカードを生まれて初めて作ってNiftyに入会したけれども。PC−VANってNifに比べるとやっぱ地味だったんだよなあ。

この時作ったカードは今でもずっと持っていて、感慨深い。

 

一生懸命勉強しているころに、Win3.1が発売されて、急にパソコンが普及しだしたと記憶する。持っている98ではまもともWin3.1が動かないから、いわゆるDOS/Vマシンを初めて買ったのがこの頃だな。

その後今度はWinプログラミングにはまっていくわけだけど、それはまた別の話。

今では、DOS版のCからプログラミングを始めたのはいいことだったな、と感じている。Cを知ってると(ってそんなに深く知ってるわけじゃないけど)、新しい言語に触るときのそんなに抵抗がないというか。ObjCもあまり違和感なかったし。いや「[ ]」の多用に最初はかなり戸惑ったか。Rubyなんかは、Cを異常に書きやすく便利にしたって感じで楽しくてしようがなかったし。相変わらずまともな作品は書けないんだけれど。