新年 - 20世紀が遠くなる

ぼんやりしているうちに年が改まった。こんな感じでいつのまにか時間がたって、あららって思ったらこの世からいなくなっているのかも。それでもいいや、というのが年頭の愚考。

雰囲気には流されやすい方なので、作らないでもいい料理をあれこれ作ってしまった。シャトルシェフは午前中から大忙しだった。

ポテトサラダを作るのにじゃがいものまるゆでから。いもと水を入れて沸騰したところで保温鍋で３０分。ゆでくずれることなく無事ゆであがった。皮付きのままゆでると、甘みがひきたつのお。

ポテトサラダがごちそうってのも悲しいが、いかんせん雪が降ってからは野菜といえば大根と白菜ばっかりだったので、きゅうりやレタスも食べたくなった、と。実際おいしかったよ。

昼ころから出来心でモツ煮を作る。白モツ、大根、にんじん、ごぼう、こんにゃくを味噌でたく。鍋いっぱいにつくって呆然とする。こりゃ、食いきれないぜ。どーすんだよ。ついついくせで3〜4人前作ってしまう。

とか言いながら、10時過ぎに酒の肴にして食べたらベリうまで、ついつい食べ過ぎて今日は腹が痛くなった。最近飲み過ぎたり食べ過ぎたりするとすぐ腹に来る。

モツ煮をいったん別鍋に移してまで、夕方からローストビーフ作り。肉が小さかったため火が通りすぎてウエルダンになっちまった。ミディアムにしたかったのに。しかし低温調理なので肉が固くなることがなく、大変美味であった。

そんなわけで夕食はローストビーフとポテトサラダ、年越しはモツ煮で一杯。youtubeで5年前の桑田の「ひとり紅白歌合戦」を鑑賞して大笑いしながら飲んだ。酔っ払ってからは美和ちゃんのLive動画を見て、ひとしきり泣いてから寝た。どうしたわけか、吉田美和の歌う姿と歌声で必ず泣く。

このコーラスのおねえさん、原坊かと思って凝視してしまった。

この時間旅行は「夏の夢」だったか。「冬の夢」は家族で見に行ったな。下の娘がまだ小さくて、周りにいるお姉さん方が「ちびっ子がいる」とささやき交わしていたのを思い出す。そういう思い出が、きっと涙につながるんだろうなあ。